ルーちゃん

 

異世界にて度重なる実験の末、産み出されてしまった化け物。

自分は人間であり善、他種族は悪だと刷り込まれており、その差別っぷりは他の比ではない。

常人とは全く違うものの考え方をするため、どんな行動を起こすか分かりにくい。

 

比類なき魔力をその身に秘めており、その気になれば国一つ滅ぼすことも容易い。あまりに危険なため魔力の流れを阻害する枷を着けられたが、それも効果は薄い。ちなみに地属性魔法が得意。

 

彼女を哀れに思ったスピリアが他者と仲良くできるようにと様々なことをルーちゃんに教えたが、ルーちゃんとしてはただうっとおしいだけだった。

そのうっとおしい他種族を即殺さなかったのはお世話をしてくれる点だけは非常に助かっていたため。

 

ミストを愛しており、彼のことならなんでも言うことを聞いていた。約束の時間の10分前には必ず到着して彼を待っていたし、うっかり身体が触れようものなら乙女らしい恥じらいを見せるほど。

 

今はミストのとある発言を曲解し、最悪の結果を突き進んでいる。

他者の気持ちを最後まで理解出来なかったルーちゃんはまた独りに戻っていた。